研修からSREチームでの業務まで!EXNOA新卒1年目が経験したこと

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はじめに

こんにちは!24新卒としてEXNOAに入社した、プラットフォーム技術開発本部SRE部SREチームの山田です。

EXNOAでは、PCやスマートフォン向けオンラインゲームなどを遊べるプラットフォーム「DMM GAMES」を開発・運営しています。 その中でも私の配属されたSRE部では、DMM GAMESプラットフォームを安定して提供できるよう、サービスの保守・監視や開発環境整備に関する業務を担っています。

本記事では私の経験をもとに、EXNOAに入社してからの研修やチーム配属後の日々の業務・任された業務について紹介したいと思います。

入社後の研修

まずは入社後の新卒研修についてです。 本年度のEXNOAでは、入社後の研修をDMMグループに入社した同期の方と合同で行いました。

全体研修

入社後はじめの二週間はビジネス職の同期も交えた全体研修に参加しました。ここではビジネスマナーや仕事の進め方など、社会人としてのスキルを身につけるための研修や社内ルール等の説明が行われました。 他にも、多岐にわたるDMMの事業を理解するため、各事業部の本部長の方に質問させていただく時間などもありました。

全体研修では、仕事を受ける際に意識するべき確認事項やリソースを意識した仕事の進め方など、社会人として基本的かつ重要な考え方について学ぶことができました。新卒で入社した私にとって、基本的な社会人スキルを学ぶ機会がきちんと用意されていたことはとてもありがたかったです。 また、DMMの事業についても、実際に事業を推し進めている本部長の方から直接お話を伺い質問できる場はなかなかないと思います。入社前からある程度は調べて知っていましたが、この機会を通じてDMMグループ全体としての取り組みをより深く知ることができました!

技術研修

全体研修終了後、エンジニア職の新卒は約三ヶ月間の技術研修に参加します。

DMMの新卒技術研修の対象分野は多岐に渡り、サービスの開発・設計に関する内容からクラウドやAIなど最新のトピックまで実際の現場で用いられている技術について幅広く学ぶことができます。 一部を除いて研修は現場の社員の方が担当しているため、より実態に即した内容になっています。配属後の活用イメージも付きやすいと感じました。 研修の中身としては実際に自分の手で動かしてみる内容のものが多く、技術研修用に分けられたチームごとに適宜相談をしながら進めていきます。

また、技術研修の最後には、チームごとにオリジナルのサービスを考え実装するチーム開発があります。これまで研修で学んできた技術を活かしつつ、個々人の得意領域を持ち寄ることで期間内での完成を目指します。

正直なところ、私自身研修で扱う領域についてはほとんど触ったことがありませんでした。そのため、技術研修が始まるまでは周りについていけるか心配な部分も多くありました。 しかし、研修自体それぞれの技術の基本的な部分もフォローしてもらえる内容であったので、わからないまま研修が進むということはありませんでした。 また、エンジニア新卒の中でも様々な経歴を持った人がいるため、研修全体として「得意な人が苦手な人に教える」といった空気感があり、自分が未経験の分野についても詳しい仲間に頼りやすい環境が整っていたと思います。

DMMの新卒技術研修についてもっと知りたい場合は、 DMM insideの記事 でより詳しく紹介されていますのであわせてご覧ください!

配属後から今まで

技術研修を終え、8月からチームに合流して業務が始まります。 技術研修で時間を共にしてきた同期もそれぞれの配属先に散っていくため、少しの寂しさもありつつ新たな環境へのドキドキも感じました。

オンボーディング

SREチームに合流してしばらくは今後の業務に必要な準備をしたり、業務知識の習得などを行いました。

プラットフォーム全体に対するSRE業務を担うチームの一員として、DMM GAMES プラットフォームを稼働させるために動いているサービスについておおよそ把握しておく必要があります。 研修を終えすぐに実際に動いている膨大な数のサービスに触れることは大変に感じる部分もありましたが、チームの先輩方の助けを借りながら少しずつ理解を進めました。 また、SREチームの業務に必要ながら共通の技術研修ではカバーしきれなかった部分についてもフォローしました。

個人的には、技術研修を終えた後も実際の業務に入っていけるのか心配がありました。しかし、このような準備期間を設けていただき、先輩方の仕事の進め方を見たり自分でも不足している部分のフォローをすることで少しずつチームに馴染んでいけたのではないかと思います。

CEDEC参加

先述したオンボーディングを進めていく一方で、チームへの配属後早々に外部のカンファレンスに参加する機会もありました。

本年度のEXNOA新卒と、それぞれに付いていただいているメンターの方とで、CEDECと呼ばれるカンファレンスに参加しました。 CEDECはゲーム業界のエンジニアなどが集まりゲームに関する技術や知識を共有するカンファレンスで、様々なゲーム開発の現場で利用されている技術やサービスの紹介がされていました。 基本的にはゲームそのものの開発に関係した内容が中心でしたが、私たちのようなゲームを提供するプラットフォームという立場に関連した話もありました。ゲームプラットフォームにおけるSREのあり方についての講演においてはSREチームの一員として働くにあたっての心構えなど、今後業務を行っていくうえで大切なことを学ぶことができました。

また、CEDECの参加後には聴講した内容を社内向けにまとめたレポートの作成と発表形式での報告をしました。特に発表については一緒に参加したメンターの方をはじめ、新卒それぞれのチームの上長や本部長にも参加していただき、発表自体やその内容についてフィードバックをいただきました。 仕事としてシビアな内容ではないものの、社会人になり上長に向けた初めての発表の場としての緊張感を感じられ、今後の業務において上長に対する適切な報告を行えるようになるための良い練習になったと思います。

サービス稼働状況の監視

私の所属しているSREチームでは、DMM GAMES プラットフォームの稼働状況の監視を日々行っています。

主にチームの朝会の時間を用いて稼働しているサービスのログやリソースの使用状況などを確認し、どこかのサービスに異常が発生したりしていないかのチェックを行っています。もし普段と異なる様子などが見られた場合には原因を調査し、必要に応じてサービスを管轄するチームへの共有をします。

サービスの監視はDMM GAMES プラットフォームを健全に稼働させるために欠かせないSREの肝とも呼べる業務です。 私も朝会の中でチームメンバーの方と共に確認し、正常時のリソース状態やレイテンシの基準を把握しつつ異常が見られた際に起きうる影響や原因の追い方などについて学んでいます。 実際に何かしらの変化が見られた際にその原因を正確に特定することは難しいですが、ログの読み方や各サービスの関係性などの業務知識を身につけていくにつれて少しずつ経緯を追っていけるようになってきたと感じています!

社内使用プログラミング言語のバージョン更新

オンボーディングを終え、初めて事業に直接関わる業務として任されたのがGo言語のバージョンアップ作業でした。

EXNOAでは、DMM GAMES プラットフォームのサービス構築にGo言語を用いています。Go言語は定期的にバージョンアップが入るため、使用している側としては適宜追従する必要があります。今後も安定してサービスを継続するために必要な作業ということもあり、SREチームが主体となってプラットフォームを支えるサービス全体を対象にバージョンアップを行いました。

作業自体はそこまで難しいものではないため、新卒の私でも問題なくこなせるものではありますが、対象がプラットフォーム全体に渡るのでかなり多くのサービスに対して作業する必要がありました。

また、SREチームは自ら全てのサービスを管理しているわけではないため、各サービスを持った管轄部署の方とのコミュニケーションも必要不可欠です。チームに合流したばかりで、他の部署の方との関係性もほぼ0の状態から関わっていくことはとても緊張する部分もありましたが、業務を通して認知してもらうことで会社に馴染めるという意味でも、この時期に携われてよかったのではないかと思っています。

社内向けサービス構築への参画

もう一つ、私が携わっている業務として、既存業務効率化のための社内サービス構築への参画があります。

SRE部で行っている既存業務を効率化するために、各種作業を集約したポータルサイトの構築プロジェクトが進行しています。 私はその構築プロジェクトに参加し、このようなサービス開発プロジェクトに対してSREチームとしてどのように関わるべきかを学びながら実践しています。 具体的には、GitHub Actionsを用いたCI/CD構築や稼働状況のモニタリングシステム構築など、プロジェクトを進めるにあたって必要な保守・管理にあたる部分を中心に携わっています。

私の学生時代の経験として、すでにCI/CDが整備された環境でソフトウェア開発などを行ったことはあってもそれ自体を構築したり調整したことはありませんでした。開発を円滑に進められるようにするためにはどのような開発環境を整備する必要があるのか、それを実際にどのように実装するべきなのかという観点を学びながら経験を積めたことはとてもよかったと感じています。

また、SREが担う役割上、具体的な開発業務というものは少ないのですが、CI/CDの構築などを通して自分の設計を実装に落とし込んだりそのための試行錯誤を行う楽しさ、それが実際に動く面白さをあらためて感じられた機会でもありました。

おわりに

以上、私がEXNOAに入社してから、研修を乗り越え、チームに配属され、そして現在に至るまでの流れをたどりながら、学べたことや身についたことについて紹介してきました。 DMMやEXNOAに興味を持っている学生の皆様などに、少しでも参考になっていれば幸いです!

配属からまだ日が浅く、私自身まだまだ未熟な部分も多いため、今のところ担える業務は多くないですが、任せてもらえるところから少しずつ経験を積み、プロジェクトを推進するような立場に回れるように成長していきたいと思います!