2025-01-01から1年間の記事一覧

QA部の生成AI活用実態調査~2025年秋期~

想定読者 はじめに 調査概要 調査の背景と目的 調査方法と回答状況 対象業務プロセス AXレベル定義 調査結果 AIツール利用率は9割に到達、Cursorの導入が活用を加速 活用レベルは依然「助手レベル」が主流、目標との乖離が課題 業務プロセス別の変化 進展が…

BigQueryで毎月数十TB増えるセキュリティログのストレージコストを60%削減した方法

はじめに DMMのプラットフォーム全体像 本記事の概要 API Gatewayの大規模トラフィックログの長期保管と分析体制の構築 BigQueryによるログ蓄積と加工 ログの保存先としてのBigQueryのメリット ログの分析フロー ストレージコストの問題 ストレージ料金の問…

ジャーナリングを続けることで得られた気づき

はじめに ジャーナリングとは キッカケ 書く瞑想 日記との違い ほぼ一年書き出し続けた結果 効果 自分の振り返り まとめ プライベートと仕事 DMMとしての新たな取り組み まとめのまとめ はじめに はじめまして。DMMでVPoEを任されている大久保です。 今年で5…

AWS re:Invent 2025 参加記 ~ SRE視点でのre:Invent ~

はじめに 概要 気になった新サービス・新機能 Amazon Nova Forge 3種類の「Frontier Agent」 IAM Policy Autopilot AWS Lambda Durable Functions セッションレポート Workshop: Accelerate VMware Migration with AWS Transform Chalk Talk: AWS Tools - Au…

DMMデザイン組織の動き2025 - AI活用と人材戦略 -

自己紹介 はじめに 1. AIの進展による数年先のデザイナーの役割の変化 参考:取り組み詳細の記事 2. 理想に届かないAIに嘆かず、今伸びてるAIに目を向ける 3. デザインと事業の接続点をAIと見出す 参考:取り組み詳細の記事 4. さらなるデザイン組織全体の定…

1ヶ月インターンのロードマップ設計 〜メンターとしての工夫〜

はじめに なぜ「成果物を残す」ことにこだわったのか インターン受け入れの課題 ロードマップ設計:ゴールから逆算する ゴールを先に定義する ゴールから逆算したロードマップ メンター自身が先に学ぶ 工夫1:Goalを具体的に設定する 抽象的なタスクは渡さな…

Mermaid x AST x go:generate = コードとドキュメントの完全同期への道(完結編)

はじめに TL;DR この記事を読む前に 対象読者 解決したい課題 (去年の再掲) この記事で扱わないこと この記事で伝えたいこと ビジネスロジック閲覧サイト デモサイト コード メリット 実際に運用して得られた効果 1. Go に詳しくない相手との認識合わせが速…

Vertex AI PipelinesによるMLバッチ基盤の運用

はじめに 1. Vertex AI Pipelines採用の背景 2. 開発効率化 2.1 CI/CDとディレクトリ構成 2.1.1 GitHub Actionsの採用 2.1.2 ディレクトリ構成 2.1.3 デプロイフロー 2.1.4 Config駆動のパイプライン管理 2.2 Goによる共通コンポーネント 2.2.1 PythonからGo…

チーム改善の第一歩に。Webフロントエンド版DX Criteriaの活用法

はじめに Webフロントエンド版DX Criteriaとは DX Criteriaについて Webフロントエンド版の位置づけ なぜ活用しようと思ったのか? 具体的な活用事例として 1. 評価範囲の決定 2. アセスメントシートの準備 / チェックリストの記入 3. レビュー 4. アセスメ…

ドキュメントでは教えてくれないNext.js Cache handlerの挙動

はじめに 前提知識 Cache handler とは わかったこと キャッシュ有効期限時の挙動 実は get メソッドの第二引数にコンテキストが渡される まとめ 参考資料 はじめに はじめまして、電子書籍開発部 基盤開発グループの加藤です。 我々基盤開発グループは主に…

「MAC-VRF って結局なに?」QFX5120 で悩みながら整理した

1. はじめに 2. EVPN-VXLAN を設計するときのポイント 3. MAC-VRF に混乱した理由 3.1 instance-type mac-vrf を理解しないまま使っていた 3.2 MAC-VRF の概念と設定を混同していた 3.3 L2 と L3 が混在して混乱していた話 4. そもそも MAC-VRF とは何か 4.1…

CIで守るフロントエンドのコード品質 〜荒野から始める仕組み作り〜

はじめに コード品質とは なぜ仕組みが必要だったのか コード品質を保つ仕組みの構築 1. 循環的複雑度の検査と違反コードの解消 2. CIでの静的解析(ESLint)とマージルールの設定 3. 静的解析の強化(Prettier、ls-lint) まとめと今後の展望 最後に はじめ…

静的解析ツールを活用した、チームでのコードベース健全化戦略

はじめに 静的解析を取り入れた品質改善アプローチ 改善を進める中で見えてきた課題と気づき 品質改善の効果を最大化するための目標再設計 チームで取り組んだ改善プロセスと具体的な進め方 1. 優先順位付けとタスクの細分化戦略 優先順位付けの基準 タスク…

【n8n × Google Cloud】Slack をトリガーとした AI Agent ワークフロー基盤を構築した話

AI

背景と動機 部の取り組み「分科会」について なぜこれに取り組んだのか 解決したい課題 技術選定 実装方針 ツールの比較・選定 システムアーキテクチャ 直面した 2 つの課題 1. Slack からの Event は IAP を越えられない 2. LLM 単体では URL の先にあるロ…

Think! FrontEnd #9 開催レポート

はじめに Think! FrontEnd とは? Atomic Design から bulletproof-react へ – 構成リアーキテクト – DMMブックスを Next.js 化している話 大規模アプリをリアーキテクトした際の知見 データとコンポーネントの複雑さを整理整頓する おわりに はじめに こん…

社内SSoTツールを破壊してしまった話

はじめに SSoTとは? 利用しているSSoTツールについて どのように破壊したの? 1回目の破壊 2回目の破壊 3回目の破壊 破壊して得た学び Adapterの簡略図 まとめ はじめに 皆様ネットワーク運用自動化してますか? どうも、ITインフラ本部インフラ部ネットワ…

Slack上の作業スレでつくる、“点も線も残る日報”

はじめに “日報”と”分報” 作業スレのデモ 点と線の記録の共存による相互補完と効能 始めるには明日からでも かいつまんだ仕組み紹介 運用上の考慮 さいごに ※DMMグループ Advent Calendar 2025 12/16の記事です。本記事は飯田涼太 mesh1nek0x0 が担当します…

オブザーバビリティ成熟度モデルをGitHub公開!明日から使える評価フレームワーク

SRE

はじめに これまでの取り組みの流れ 第1段階:社内での実践と評価 第2段階:外部カンファレンスでの知見共有 第3段階:GitHubでの完全公開 なぜ公開したのか 1. 外部への貢献:明日から使える実用的なツール 2. 自社への学び:多様な視点からの発展 公開した…

Containerlabでフルルートは扱えるのか? 主要ネットワークOSのリソース検証

はじめに 概要 検証構成 対象イメージ 検証環境 VMスペック フルルートの生成 検証トポロジー 測定方法 ① 起動時のリソース測定 ② フルルート学習時のリソース測定 ③ 学習完了後の安定時リソース測定 テスト結果 Juniper vJunosSwitch グラフから分かること …

Datadog のダウンタイムを使って監視を改善する

はじめに 課題 対策 おわりに はじめに この記事は、DMMグループ Advent Calendar 2025 の 15 日目の記事です。 プラットフォーム開発本部で認可サービスの開発をしている juve_534 です。 私が所属するチームは認可サーバの開発・運用を責務としています。 …

ボットからのアクセスで負荷が偏るケースを発見しました

はじめに 急にレスポンスタイムが悪化した 問題のリクエストの特定を試みるが失敗した スティッキーセッションを無効化するため、Blue/Greenデプロイメントへ移行する ECSの組み込みBlue/GreenデプロイメントはDMMブックスと相性が良くない ALBのリスナール…

Kubernetes Gateway API の成り立ちを調べてみた

はじめに Ingress が直面した「構造的課題」 Ingress の果たした役割とその後の課題 1. 「最低限の共通機能」設計の限界 2. 「アノテーション地獄」が招いた移植性の低下 3. 運用上の摩擦:役割と責任の混在 KubeCon 2019:API 再構築という決断 なぜ「Ingre…

明日からちょっと自慢できる画質AUTOの仕組みについて

初めに 画質AUTOの仕組み スムーズな画質変更への工夫 実際のコードを見ながら処理を追ってみる まとめ・宣伝 初めに この記事は DMMグループ Advent Calendar 2025 の12日目の記事です。 こんにちは。メディア基盤開発部でフロントエンドエンジニアをしてい…

DMM.博士 通信 Vol.3 - RAGシステム環境の落とし穴

はじめに 前回のおさらい 困ったこととは... RAGシステム構成 問題の発生順序 なぜ発生するのか ローカル開発環境との関係 おわりに はじめに DMM.博士通信の3回目の投稿になります。前回の投稿が2025年1月でしたので随分間が空いてしまいました。前回までの…

アイテム埋め込みの正規化が推薦頻度に与える影響を調べてみた

はじめに 背景: 正規化の有無で内積ベースの類似度は変わる → レコメンド結果はどう変わる? DMM のレコメンド - Two-Tower モデルによるレコメンド ベクトルの長さは推薦頻度に影響する 単純なモデルで影響を調べてみた 実験設定 比較するモデル 結果: アイ…

レガシー脱却の現場で進める設計再構築とAIレビューの実践

はじめに レガシー課題の整理から始まった、持続可能な設計への再定義 共通の設計言語をつくる 設計標準の軸 迷わないルールが、設計を自由にする 設計標準をAIが読める形に アーキテクチャ審議会の立ち上げ:個別移行から全体最適へ 目的は正解の強制ではな…

データ組織へのClaude Code導入と、その後の利用状況

はじめに 導入の概要:Google Cloud基盤を活用した運用 導入経路の詳細 予算管理の詳細 チームでの活用状況 費用管理実績 ✅ 活用できているケース ⚠️ 活用が難しかったケース データ分析特有の課題と技術的解決策 課題1:Jupyter Notebook (.ipynb) のトーク…

DCIへの400G-ZR/ZR+導入事例

はじめに DCI(Data Center Interconnection:データセンター間相互接続) 可用性 拡張性 IP over DWDM 400G-ZR/ZR+ 波長 送信パワー FEC(前方誤り訂正) 消費電力 発熱対策 Transceiverの選定 実環境への導入(&トラブル) OSNR(光信号対雑音比) トラブル…

アクティべ式・心理的安全性のつくり方——今日から試せる3つの習慣 多拠点・リモートワークでも心理的安全性を高める方法とは——

アクティベーションチームについて チーム活動の弊害と課題 多拠点・非同期の壁 個人依存と残業前提の進め方 プランニングの曖昧さ やってよかった習慣 3選 1. スクラムイベントの改善 1週間スプリントでの高速PDCA 毎回のレトロスペクティブで「TRY」を実施…

GoのSCA何使おうか悩んでいる人へ

はじめに 背景 Nancyとは? Nancyのメリット Nancyのデメリット govulncheckとは? govulncheckのメリット govulncheckのデメリット 検証 検証項目 検証環境 脆弱性の選定根拠 1. 実行パスに含まれる真正な脅威(True Positiveのベンチマーク) 2. 実行パス…