PHPカンファレンス2025参加レポート

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1. はじめに

こんにちは、二次元コンテンツ事業/同人開発部の小杉です。

2025年6月28日(土)に開催された「PHPカンファレンス2025」に参加しましたので、その参加レポートをお届けします。
同人開発部では主にPHPで開発しており、今回のイベントで得られた知見を同人開発部全体に共有し、今後の開発に活かしたいと考え、参加しました。

PHPカンファレンスは、PHP関連技術に特化したエンジニア向けのカンファレンスです。
2000年に日本のユーザ会によって初めて開催され、今年で26回目の開催となりました。

PHPカンファレンス2025入口

これからPHPを始める方から、さらにPHPを極めていきたい方まで幅広く楽しめるイベントになるよう、様々なプログラムが用意されています。

今回のイベント参加レポートでは、特に注目を集めたPHP 8.5の最新情報と、個人的にもっとも印象に残ったトークの2点に焦点を当ててご紹介します。

2. PHPについて

PHPは1995年のリリースから今年で30周年を迎えました。
現在のPHPは、サーバーサイド言語として約74%のシェアを誇ります。

バージョン利用率(W3techs.com調べ)を見ると、7.x系と8.x系がそれぞれ約44%ずつを占めており、昨年と比較して8.x系の利用率は増加傾向にあります。
一方で、最新のPHP 8.4の利用率は1%未満に留まっています。
引用:バージョン利用率調査のスライド

会場でのアンケート結果では、PHP 8.0以前のバージョンが2~3割、PHP 8.3までが多数派、PHP 8.4が2割弱という結果でした。

3. PHP 8.5について

「PHPの今とこれから2025」のセッションから、今年11月20日にリリース予定のPHP 8.5についてご紹介します。

PHP 8.5は、PHP 8.4とほぼ同等のパフォーマンスを持つ見込みで、一部改善された箇所もあります。
主な新機能としては以下が挙げられます。

  • パイプ演算子 (|>) - シェルのように値を次々にパイプで渡して処理できる構文が導入され、コードの可読性と柔軟性が向上します。
  • クローン時にプロパティを指定可能 - オブジェクトをクローンする際に特定のプロパティのみ変更できるようになります。
  • array_first / array_last 関数の追加 - 配列の最初と最後の要素を簡単に取得できる関数が追加されます。

PHPリリースサイクルとバージョンアップの重要性

PHPは年1回のメジャーバージョンアップがあり、各バージョンのサポート期間は4年間(バグ修正2年 + セキュリティ修正2年)です。
PHP 7系とPHP 8.0はすでにサポート終了(EOL: End of Life)を迎えています。

セキュリティ対策の観点からも、定期的なバージョンアップは非常に重要です。
同人開発部では、積極的にPHPのバージョンアップを進めています。

4. 印象に残ったトークの紹介

今回のカンファレンスで特に印象に残ったトークを2つご紹介します。

4.1. エラーハンドリングはtry-catchだけじゃない! Result型で"失敗"を型にするPHPコードの書き方

このトークでは、RustやKotlinなどで採用されているResult型をPHPで自作し、使用する方法が紹介されました。

PHPではtry-catchによる例外処理が一般的ですが、エラーには以下の2種類があります。

  • ビジネスエラー:預金額を超える引き出し、在庫切れ注文など
  • 技術的エラー:ネットワーク障害、DBコネクション切断など

セッションでは、例外を技術的エラーとして使い、Result型はビジネスエラーとして使うという明確な使い分けが提案されていました。
これにより、コードの意図がより明確になり、堅牢なエラーハンドリングが可能になると感じました。

4.2. Webの外へ飛び出せ。NativePHPが切り拓くPHPの未来

PHPでデスクトップアプリやモバイルアプリが作れることを知りませんでした。
発表者の方は「NativePHP」という技術を用いて、工数管理デスクトップアプリを約3時間で完成させたそうです。

このアプリによって1年間で約20時間(1日あたり4分)の作業時間削減に繋がったという話は、その熱量と実用性に感銘を受けました。

さらに、モバイルのネイティブアプリも作れるとのことで、ネイティブアプリの言語習得が不要になる可能性を秘めている点も非常に魅力的だと感じました。

5. 参加を終えての感想と今後の展望

久しぶりのオフライン開発イベントでしたが、オンラインでは得られない熱量と活気を感じ、とても新鮮な気持ちでいっぱいになりました。
外部の取り組みや事例を聞くことで、自身のモチベーションが大きく向上し、定期的に開発イベントに参加したいという意欲が湧きました。
来年にはLaravel Live Japanが開催されるとのことですので、参加しようと思います。

6. おわりに

今回のテックブログが、皆さんのPHPに関する知識のアップデートや、日々の開発業務のモチベーション向上に少しでもお役に立てれば幸いです。

7. 採用情報

二次元コンテンツ事業/同人開発部では、一緒に働く仲間を募集しています。
興味を持っていただけた方はぜひご応募ください。 dmm-corp.com