はじめに
動画配信開発部 配信基盤チームエンジニアの向山といいます。
Vol.1からあっという間に時間が経ってしまいました。
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2024/11/04にイベントスペースで開催した天下一キーボードわいわい会 Vol.7(以下天キー) が過去最大規模で大成功した裏側のことなどを残して、知見を共有できたらなと思います。
文章中の出来事は「私がやった」ものではなく、スタッフ全員が協力して達成できたことです。あらためてスタッフメンバーには感謝を申し上げます。
どんなイベントなのか
一言でまとめると「キーボード好き、興味がある人の集まる交流メインなイベント」です。
ちょっとだけ細かく書くと、2016年ごろから小さなクラスタを形成しはじめた自作キーボード界隈ですが、当然SNS上での交流がメインでイベントもほとんどありませんでした。というわけで生まれました。
ひとくちに普段使っているキーボードといっても様々な要素があるので、1秒思い浮かべてみます。
- 物理的な配列
- 論理的な配列
- キースイッチ
- キーキャップ
- ビンテージ
- ケーブル
- 音
- 色
パッとこれだけ出てくるほど変数が多い面白いものを対象に楽しんでいるクラスタです。
こういった人たちが実際に会話して実物に触れて、さらに色々と試していくアイデアの泉になったり、技術の紹介や共有をしたりするイベントになります。
ちょっと気になってるだけの人も、何も持たずに来て気軽に触れたり話を聞いたりして興味を持ってもらえるような良い意味での ゆるいイベント を目指しています。
コミュニティ支援制度
弊社では社内外のコミュニティを支援するための制度があり、その一環として天キーも支援を受けています。
様々な勉強会にも活用されている制度で、非常にありがたい制度です。
イベントの内容
だいたい以下の3つを行っています。
- 毎回参加者が持ってきたキーボードを展示スペースで触ったり交流
- いくつかセッションを用意しているので興味があれば聞きにいく
- スポンサー企業ブースで中の人と話したり製品を体験する
その他にスタッフ主導の企画の開催などキーボードに浸れる楽しい時間を作れるように動いています。
2018年後期からコロナ自粛期間を除き半年ごとに開催しており、Vol.7開催を無事終えることができました。
Vol.7の振り返り
一般参加295/300名の登録とスタッフも含め当日は350名ほどの人数が集まって開催されました。
参加された皆様、ありがとうございました!
セッションや個々の交流を通じて、キーボードの楽しさを感じてもらえたのではないかと思います。以下当日の写真を載せるので、雰囲気が伝わればと思います。
開場後の様子
卓上の様子
セッションの様子
運営方針
イベント発足時から方針は「 全員の最大わいわい 」です。
参加者はもちろん、スタッフや会場、スポンサー全員でわいわいできることが何より優先されます。
特にスタッフについては イベントを盛り上げるためでも、わいわいできないほどの負担がかかる事象 なら やらなくていい という共通認識の中活動しており、最大限わいわいできるサステナブルな方針を一貫しています。
これまでのスタッフの動き
~Vol.5まで
開催1週前くらいから急ピッチで各種準備が進む。
当日はとにかく準備、対応、片付けまで行い、かなりバタバタしていました。
5回目で知見を溜めておけるようにNotionが作成されました。
Vol.6
5回目が終わった後、これまでを振り返り開催までにやることがある程度確定したため各セクション長ポジションを設けてみることとなりました。
基本的に上下関係ではなく、ただタスク管理や決断するポジションです。
ある程度整理されたため、開催当日の朝はこれまでよりはゆとりがありました。
開催後の反省にて2つの点を共通認識としました。
- 一部スタッフへの負担集中
- コミュニケーション不足
今回どう変わったのか
6回目の反省から、まずは スタッフ同士がより仲良く意識を共有しやすいコミュニティ になることを目指した試みを行いました。大きく2つのアクションに分けられます。
オンラインイベント
隔週でのオンラインMTGを実施しました。
やることを出してまとめたり、確認したりするのが主な内容です。
開催が遠い数ヶ月前は前回開催を振り返ったり、送っていただいたアンケートを読んでできそうなことを話し合ったり、ゆるっとやってみたいことのアイデア出しなどを主に行いました。
開催3ヶ月前からタスクの洗い出しなど各所の準備がじっくり進み、1ヶ月を切るくらいから当日を見据えた準備(ex. connpassページの公開や様々な決定)をしました。
やるべきMTGが終わったら雑談タイムです。
オフラインイベント
初の試みとしてスタッフのオフラインイベントを実施しました。
パーティールームを貸していただき、雑談、ベイブレード、ボードゲームなどを用いて集まって遊んだりミーティングをしたりしました。
新たなスタッフ追加もあったため、全員顔と名前を一致させる良い機会となりました。
イベント開催日が近いときは、これまで当日朝にやっていた来場者全員分の名札作成を事前に行うといったように、これまでの反省を活かし当日に余裕のある準備を行えるようにしました。
イベント開催当日に来られない方もこちらには参加してもらえるなど、全員が前向きに協力できる良いスタッフだということを再認識できました。
このアクションを経て、今回の開催は間違いなく過去一余裕のある朝を迎えることができました。
準備が終わっていて逆に不安を感じる主催
大成功
閉会時の様子
素晴らしい成功で終えることができたのですが、その要因は間違いなく上記のスタッフのコミュニティづくりが成功したからだと感じています。
交流の機会が増え、確認しやすくなったり、意見を出しやすくなったり、計画的な準備がやりやすくなったりといった効果があったはずです。
1回から6回まではメンバーが変わることなく準備をして、それまでに積み重ねた経験や反省を活かした良い意味でゆるい組織となりました。
新しいスタッフも増えましたが、全員キーボード愛好家という共通点があったためそもそも打ち解けるのは容易でした。とりあえずやってみるのを楽しめる人たちですからね。そこにオフラインイベントも加わり良い文化が加速したと思います。
天キーも開催と会話を重ねることで6回目開催から徐々に変化していったので、ボトムアップでいい感じとなりました。
そして何よりもスタッフ全員が協力的な姿勢だからこそだと思いました。良い組織づくりには一人ひとりの意識が必要なんだとあらためて実感しました。
自分もその一端を担えたことをうれしく思います。
さいごに
私は以前と変わらず、ソフトウェア開発をしています。
今回は仕事に直結すると言っても過言ではない趣味であるキーボードとイベント開催を取り上げました。
様々なものに興味を持って取り組むことは楽しく、今回のようなスタッフ経験からもより良い生産活動に繋げていければというところです!
主に会場準備で動いており、当初は一人でなんでもやっていましたが、第6回から協力していただいている技術広報や様々な相談をさせていただいた総務部の方々にも大きな感謝をさせてください。質問、相談が本当にしやすい環境です。
参加者全員の協力があって成り立っているイベントですので、また一緒に、全力で楽しむイベントにできればと思います。いつもありがとうございます。
私自身、次回以降も良い会となるよう尽力していけたらと思います。
2025/05/04にVol.8の開催でした。楽しんでいだけましたか?初心者も大歓迎ですので、ぜひ次回参加してみてください。
素敵な写真は天キースタッフのはのにくちゃん様が撮影したものを、許可をいただいて掲載しています。ありがとうございます!