自己紹介
クライアントワーク/事業会社でデザイン・ディレクション経験を経て2016年にDMMにジョイン。新規事業のデザインリードを務めた後、複数の事業にデザイン支援を行う横串部署を組成し現職。全社デザイナーの評価・教育・技術の推進を通じて「主体性」と「デザイン+α」を強みに事業貢献するデザイナー集団を目指す。 (wantedlyはこちら)
はじめに
この記事は、DMMグループ Advent Calendar 2024の24日目の記事です。
こんにちは。デザインアプローチを軸とした全社横串のデザインセンター「デザイン部」の部長を務めております、齊藤 卓真と申します。
かれこれ2021年から恒例行事になりましたが、前回のDMM insideでの投稿から早一年。今年はDMM Developers Blog (これから記事がどんどん増えていくのでご期待ください) からDMMデザイン組織のトピックスをご紹介させていただきます。
1. プロダクトデザインが求めらえるシーンの増加
2018年以降、全社デザイナー職の約100名に対し、職能評価・人材教育・先進技術の方針策定や推進に努め、そこでの重要なテーマの一つに“事業とサービスを理解し、他職能人材と協業しプロダクトを前進させるデザイナーを一人でも多く輩出すること”を掲げてきました。
昨年あたりから加速してきた、プロダクトデザイナーのニーズが今年も大きく増加し、その多くが所属する、直轄のデザインセンターである「デザイン部」では“定常的にプロダクト全体の課題特定からデザイナーが入ることが当たり前”となりました。
全社のデザイナーの目指すべき姿として掲げてきたプロダクトデザイナービジョンのモデルケースを増やしさらなる活躍の幅を開拓をすべく、下記で紹介できていない案件も含めプレイングマネジャーとして奔走。
また、“重要事業のUX改善のためプロダクト検討プロセスをアップデート、先進技術の事業導入を全社横断的に行うプロジェクトへの立ち上げから参画”など、デザイン部以外のデザイナーの皆さんも巻き込み、協業する機会を増やした一年でした。
【取り組み詳細の記事】
speakerdeck.com ( UX Design Conferenceで登壇 )
DMMでは近年、サービス戦略として“多種多様な事業やサービスをユーザーニーズの起点で繋ぎ、そのシナジーをメリットにユーザーの皆さまへお届けする”という方針を推進しています。
より多くこのサービス戦略を形にし、ユーザーの皆様へ届けできるよう、デザイナーのスキルとマインドをアップデートしていきます。
2. AIと共創する文化の定着
昨年のアドベントカレンダー記事では、
“「この一年でAIが当たり前に業務で定着し、デザイナー皆がAI活用のモデルケースとなったのでプロジェクトが役目を終えました」と言えるよう、まだまだ道半ばですが、業務導入を2024年も推進していきたいと思います”
と宣言した以上やらなきゃならん。ということでこの一年、自らスペシャリストとして事例を作り、デザインAI推進PRJを通じDMMの全社のデザイナーに届くようプロジェクト運営にかなりのパワーを傾けコミットしました。
結果、誰か特定の人物がAI活用に長けるのでなく、これまでのデザイナーの横断枠組みでの組織関連系を繋げて、“DMM.comのデザイン組織の皆が、所属チームや環境を超えて業務活用できている文化醸成”ができました。
さらに、DMMグループの全社を対象とした年1回行われるDMMアワードで受賞することができ、「デザインと生成AI」のシナジーに注目や関心を高めることができた一つの証明になりました。
【取り組み詳細の記事】
speakerdeck.com ( Adobe Firefly Meetup #3で登壇 )
speakerdeck.com ( Adobe社 オンラインセミナーで登壇 )
しかし、AIとの付き合いは始まったばかりです。良いスタートダッシュができたのでこれからも、日進月歩で進化していくAIとより良い関係を築き、DMMデザイナーがより大きく活躍できるよう、先進技術の業務導入を推進していきます。
( というわけでプロジェクトは、しばらく継続予定です )
3. 採用/外部発信の強化
冒頭でもトピックスとして挙げましたが、社内でのプロダクトデザイナーの需要は拡大する一方で、これまで社内人材の教育へのコミットを多くしてきましたが、採用側面の強化にも着手しました。
その一つが“UI・UXデザイナーのオープンポジション求人で、モデルケース人材や事例を起点にDMMでのデザイナーの様々な働き方”をご紹介しています。
人事部と共に採用フローの見直しから行ったこちらの施策は、本求人の前進となるデザイン部の求人から約半年でのご応募数が1.5倍に増加し、デザイン部に限らず様々なサービス担当へお繋ぎすることができました。
これには、本記事で挙げきれなかった機会も含め、多数の情報発信が欠かせなかったと思います。社内外の皆様へこの場を借りまして、様々な情報発信の機会を賜りましたこと改めて御礼申し上げます。
2025年もDMMデザイン組織を通じ、様々な面白い事例を作ってまいりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
さいごに
日本のデザイン業界ではUIやUXのスキルを保有しているかではなく、“ビジネスにどのようにデザインの力を接続し貢献するか”へニーズがシフトし、その動向は加速化しているように感じています。
“約60の事業を展開しているDMMは、一つの企業体で様々なビジネスにデザインの力を接続できる日本でも稀有な環境”であり、デザインセンターであるデザイン部に限らず、様々なチームが繋がり共にアクションし成長する土壌があります。
ぜひ、DMMデザイナー求人一覧から各求人へご応募いただけますと幸いです。