
はじめに
こんにちは、プラットフォーム事業本部の石垣雅人(@i35_267)です。 DMM.comのサービスで利用されるプラットフォーム基盤においてProductOwnerをしております。
本記事ではDMMの社内勉強会の一つとして取り組んでいる「開発マネジメント勉強会」の第3回目が先日開催されたため、当日のコンテンツ内容や状況などをお伝えします。 なお、DMMグループの各拠点にも同時中継されました。
前回のレポートもアップされておりますので合わせてご覧ください。
第2回マネジメント勉強会開催!! ~ 評価制度/1on1/OKRについて ~
概要
今回は、より開発現場に寄り添い、現場のエンジニアやマネジメント層のためになる内容にしたいとの想いで、事前に少し大規模な「開発現場リサーチアンケート」を全社的に展開しました。

おかげさまで多くの回答をいただき、多少なりとも開発現場のリアルな状況が垣間見られたと思います。
今回、この「開発現場リサーチアンケート」を軸に以下のコンテンツで勉強会を開催しました。
- CTOによる「開発現場リサーチアンケート」項目解説
- アンケート結果公開、総論
- マネジメント層によるパネルディスカッション
本記事では、1.CTOによる「開発現場リサーチアンケート」項目解説と 3. マネジメント層によるパネルディスカッションの様子をレポートしていきます。
CTOによる「開発現場リサーチアンケート」項目解説!
大きく3つの項目に分けてアンケートを構成しました。
- DX(Developer Experience)
- 事業改善のプロセス
- 組織構造 / 組織文化
DX(Developer Experience)
1つ目は DX(Developer Experience)です。具体的な項目として一部ですが以下の項目をヒヤリングしました。
- 成果物がGitで管理されていますか?
- CI/CD導入状況
- 平均1ヶ月のリリース回数はどのくらいですか?
- プロダクトのSLO、SLAなどは設定していますか?
- 障害における一次復旧の平均復旧時間(MTTR)はどのくらいですか?
一見、マネジメント層の勉強会では関係なさそうな項目が並んでいますが、これらをマネジメント層も考えることは、とても重要であるとCTOは語っていました。 Developer Experience = 開発者体験といった意味になりますが、事業を伸ばすためにはイテレーティブにたくさん挑戦して、失敗する環境が必要だと言われます。
この施策を実施すれば必ず事業が伸びるといった確実性を持てることはなく、実験を繰り返しながら開発をする必要があります。そのためには、CI/CDをきちんと整備して安全に成果物をリリースできたり、たとえ失敗して障害を起こしても平均復旧時間(MTTR)を短くできるようにしたりすることが大事になってきます。これらのDeveloper Experienceの文脈を開発者含めて、事業に責任を持っているマネジメント層も理解している必要があります。
アンケート結果についてもCI/CDに関しては過半数以上の回答者がいつでも"ボタンを押すだけで"デプロイができるとのことでした。チームによっては、Blue Greenデプロイできるのはもちろん、Canary Releaseでのデプロイを採用しているところもありました。

事業プロセス
2つ目として、日々、事業目線を持っているかをヒヤリングしました。
- 事業のKPI(KGI)はダッシュボードで可視化していますか?
- DailyでKPIの数値を見る習慣はありますか?
- 事業における意思決定をする際に直感や経験ではなくデータを可視化したうえで判断していますか?
- 自ら、SQLを書いてデータ抽出していますか?
現在、DMMでは「DMM TECH VISION」*1という行動指標のなかの一つとして「Scientific」があります。これはエンジニアサイド、ビジネスサイド関係なく数値を共通言語として「データをもとに意思決定をする」といったデータ戦略を推し進めております。この項目ではその浸透率を確認しました。 データアナリストのみがデータ分析を行うのではなく、ある程度、社員全員がSQLを書きながら欲しいデータを抽出できることが望ましいとされています。アンケート結果からも、7割以上の回答者が意思決定する際に「データ」を大きな判断材料としていることがわかりました。
組織文化 / マネジメント
そして、アンケートの最後として開発現場の組織構造や文化についてです。
- スクラム開発は機能していますか?
- ビジネスサイド、エンジニアサイドはうまく連携できていますか?
- 1on1の目的/意義を自分なりに把握していますか?
- OKRの目的/意義を自分なりに把握していますか?
DMMでは、イテレーティブな改善をするために主にスクラム開発のノウハウを取り入れているチームが多いです。そのため、きちんとノウハウが機能しているかといった質問に始まり、ビジネスサイドとエンジニアサイドがうまく連携できているかどうか、またHumanManagementの領域での1on1やOKRの実施率をアンケートでヒヤリングしていきました。アンケート結果から見ても、1on1の実施率やOKRの設定率は、約7割を超えていました。


パネルディスカッション
勉強会のもう一つのコンテンツとして、現場のEM(EngineeringManager)や部長といったマネジメント層にパネラーとして参加してもらい、アンケート項目について実際の組織内の取り組みをもとにディスカッションしていただきました。

トークテーマには下図の9つの項目をアンケートから抜粋したうえで、現場のマネジメント層だからこその生の声で議論を展開してもらいました。

そのなかでも、1on1を場として、メンバーのキャリアや目標とどう向き合うか、悩みをどう引き出すかなどといったテーマでは特に活発な議論がされていた印象があります。 また、ビジネスサイドやエンジニアサイドの関係性についての議論では、両サイドどちらにも「共通言語」を作ることでコミュニケーションを円滑に回すことが大事というお話がありました。職種関係なく一つのチームとして事業を伸ばすためにはどうするべきか、その議論に集中できる環境作りをしているという内容に納得感がありました。
最後に
今回はアンケートという形を取り、開発現場の意見を反映しながら、勉強会のコンテンツを考えていきました。 結果として、より参加者の理解が深くなったのではないかと思っています。 開発マネジメント勉強会は恒例勉強会になってきていきますので、ぜひ次回のレポートもお楽しみに!
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