Google I/O 2019 参加レポート

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こんにちは。life+事業部のエンジニアの守本です。
栄養バランスの整った献立を簡単に提案してくれる「MENUS」というアプリを開発しています。
今年もGoogleの年次イベント「Google I/O」が 5/7(火) 〜 5/9(木)にアメリカのShoreline Amphitheatreで開催されました。
一昨年昨年と弊社からエンジニアが参加しており、自分も行ってみたい!と思っていたところ運良くチケットの抽選に当選したため、弊社の海外カンファレンス支援制度を利用して参加してきました。
すでにセッションについては、動画やさまざまな報告会で共有がされているため、主に今回はイベントで受けたアプリレビューについてレポートをさせていただきます。

Google I/O のオフィスアワー・レビュー

「Google I/O」ではセッションも充実していますが、同じくらいオフィスアワーやレビューの時間が用意されています。
オフィスアワーではGoogleが提供するサービスの技術的な質問やディスカッションをすることができ、レビューは自分が作成しているサービス設計や実装、テストをはじめデザインやグロースまで幅広い内容を相談することができます。
オフィスアワーは1回15分、レビューは1回30分で、「Google I/O」アプリから自分の好きな時間を選んで予約しておくことができますが、セッションの合間や昼間などの時間帯は席を取ることができないほど人気です。

セッションはかなり細分化されているため、自分の聞きたい分野のエキスパートに会うことができます

レビューにあたって準備したもの

限られた時間を有効に使うために、質問を書いたドキュメントを用意しました。
質問内容だけでなく、「MENUS」アプリは日本語版のみに対応のため、このアプリがどのようなアプリであるかの簡単な説明も記載しました。
英文としては多少間違っている部分もあると思いますが、全体を把握してもらえるために用意しておいて良かったです。
また有り難いことに日本人Googlerの方にコミュニケーションのサポートを引き受けていただくことができました。

いざレビューへ

受付でチェックインを済ませると番号が書かかれた紙を渡され、その番号の席に行くとレビューが始まります。
レビュー時は紙を使って図を描いてくれます。質問と回答の内容を2つほど紹介させていただきます。

右:実際に説明時に描いてくれたもの

Q.「ボトムナビゲーション」を採用していて「ホーム(献立閲覧・検索)」「買い物メモ」「お気に入り」「コラム」「マイページ」という並びにしているのですが、「お気に入り」は「ボトムナビゲーション」に置くほどのトップレベルの要素とは言えないのではと思うこともあります 。どう思いますか?
A.初めて訪れたユーザーにこういう機能があると即座に知ってもらうために「ボトムナビゲーション」はとても良いパーツです。機能レベルをそろえても良いですが、「お気に入り」といったヘビーユーザーにとって必須になるだろう機能については場所を専有しても良いと考えます 。逆に「コラム」については「ボトムナビゲーション」にある必要があるのか?と思いました。「ボトムナビゲーション」から「コラム」はなくして、「ホーム(献立閲覧・検索)」の献立の中に記事を混ぜたりしても面白いかもしれないですね 。「コラム」がユーザーにとって、とても重要な機能だったら別ですが。

私自身は「ボトムナビゲーション」に配置するものは機能としてのレベルが合っていないといけないと思っていたため、なるほどそう考えても良いのだなと思いました。
開発をしているとどうしても機能の大小を意識してしまい、「そろえないとガイドラインに沿っておらず良くない」というような思考になりがちだったのですが、「訪れるユーザーにとって使ってもらえる機能かどうか」という点を基準として持つべきだなと思いました。
また「コラム」をタブから無くしても良いのではという意見も、アプリ機能から考えるとスッキリして良さそうですが、チームで相談して考えていきたいと思います。

左:コラムを削除してみた「MENUS」 右:現在の「MENUS」

また「ホーム」では下記の意見もいただきました。

検索ボタンがちょっとわかりにくいかもしれないです虫眼鏡の持ち手部分をちょっと長くするだけでも検索とわかりやすいと思います 。****

今の「MENUS」の検索アイコンはかなり持ち手が短めになっています。
持ち手が短い検索アイコンはTwitterなども同じですが、MENUSの場合、フローティングアクションボタンに検索アイコンを乗せているために丸の部分が強調されているように見えます。
細かい部分ですが、たしかにここから検索ができるということが十分に伝わっていない可能性がありそうです。
こちらは、すぐに取り入れて持ち手を長くすることになりました。

左:持ち手の長いアイコン 右:現在のアイコン

Q.Googleは世界中から多くのレビューを受けていますが、レビューを製品に反映させるかどうかの指標があれば教えてください 。私たちもユーザーの意見をもらいますが、どのような意見を反映させるべきか迷っています。
A.例えば、色の組み合わせによってユーザーに誤操作を引き起こすなど、大きな不利益をもたらすレビューであれば即時対応します。レビューの分類をして割合なども見ていますが、ユーザーを招いて一定期間(一週間またはそれ以上)の追跡調査などの実地調査を行ってから反映します。レビューはフィードバックの一部なので、あまりそれだけにとらわれないほうが良いと思います

「MENUSチーム」では、ユーザーインタビューも行っていますが、主にストアからのレビューやデータから仮説を立てて実装するサイクルで改善を行っています。
「レビューはフィードバックの一部」という言葉を聞いて、比重がレビューに偏っているのかもしないと思いました。
Googleのような膨大な調査は行えないかもしれませんが、より実際のユーザーとの接点を増やすことで、また違う視点が生まれるかもしれません。

レビューを終えてみて

終始フレンドリーに答えてくださりとても有り難かったです。質問全体を通して、あらためてユーザー目線で考えること以上にユーザーとの直接対話で観察することが重要なのだなと思いました。
ちなみにレビュー後に知ったのですが、今回のアプリレビューを担当してくださった方はGoogleのマテリアルデザイン・UXのトップである、Rich Fulcherさんだったようです。
本当に社をあげてのイベントなのだなと実感したと同時にセッション以外で、このような体験もカンファレンスに参加するメリットだなと感じました。

最後に

セッションでは、オンデバイスML、新しいAndroid Studioおよび開発ツールのセッションが特に興味深かったです。
「IT環境がまだまだ発展しきっていない地域の利用者がより使いやすくなるためのアプローチを優先して続けていく」というメッセージが発信されているように感じました。
これらの機能は私たちにとってもよりフレンドリーな環境を提供してくれることになるため、積極的に活用していきたいです。

What's New in Android Development Tools (Google I/O'19) - YouTube

Machine Learning on Your Device: The Options (Google I/O'19) - YouTube

今回初参加ということと、今年から会社からの参加は1人ということで不安も多くありましたが、勉強会で知り合ったエンジニアの方々に現地でたくさん助けていただき、楽しむことができました。
いただいたレビュー、もちろんセッションも見直して、これからの開発に生かしていきたいと思います。

ありがとうございました

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