
こんにちは、インフラ部の菅野です。 先日、2019年4月9日~12日に「Google Cloud Next '19」がサンフランシスコで開催されていました。 DMMからは、西岡(SRE)・平良(サーバーインフラ)・菅野(配信インフラ)の3名が参加していました。 Google Cloud Next '19は、GCP、G suiteなどの新機能紹介や利用企業の実例紹介が行わるイベントで、サンフランシスコ、東京、ロンドンで開かれます。 Nextで発表された大きなリリースや概要についてはGoogle Cloud Platform Japan Blogに詳しく載っておりますので、そちらを参照いただければと思います。 本記事では、各自が今回のカンファレンスで興味深いと思ったセッションを簡単に紹介したいと思います。
インフラ部 配信基盤グループ 菅野
改めましてこんにちは、インフラ部の菅野です。 DMMの動画配信に関するインフラを担当しております。 そんな配信インフラに所属する私の視点から見たGoogle Cloud Next'19における興味深いセッションを紹介させていただきます。
The High-Performance Network
動画 : https://www.youtube.com/watch?v=pIZXvVl8vIM
このセッションでは、Googleの強みである世界に広がるNW網の強さやソフトウェア的にいかに最適化が行われているかが紹介されています。
我々のレイヤーでは海底ケーブルまで意識することはありえないですが、そこを意識した上での最適化が行われているのがGoogleらしい発表でした。 その上でSDNが構築されており、GoogleのNWを支えていることが話されています。 また、GCPのVPCを利用することでGoogleのPremiumNWを利用可能になり、安全でレイテンシーの低いNWでサービス提供が可能になるといったことも話されています。 そして本セッションでの新しい発表としては32GbpsのVMと100GbpsのVMが追加されたことでした。 配信を支える上でさばけるトラフィックは非常に重要な観点となるため、とても興味深い発表でした。
Livin' on the (CDN) Edge
動画 : https://www.youtube.com/watch?v=JX2qrdp0WT4
このセッションではデモを交えてThe High-Performance Networkで話されていたNW網の強さやQUICなどを活かしたGCPでのCDNの利用方法などが紹介されています。
これだけ簡単にCDNを有効化し、PremiumNWを利用し、証明書の設置まで簡単にできるのは普段運用を考えている立場としてはとても便利だと感じますね。 また、本セッションの面白い点として、Googleらしい海底ケーブル敷設や地中にケーブルを埋めている様子まで見ることができます。 なかなか見れるものではないため、それを見てみるためだけにセッション動画を眺めてみる価値はあると思います。
インフラ部 サーバインフラグループ 平良
こんにちは。インフラ部の平良です。 DMMのサーバー運用を担当しておりましたが、この度仮想基盤の運用に移ることになりました。 基盤という視点から見た、Google Cloud NEXT'19 における興味をもったセッションを紹介させていただきます。
Opening Keynote (Cloud Next '19)
動画: https://www.youtube.com/watch?v=XGrlWVWlpgE
Google Cloud Japan 公式ブログ: https://cloud-ja.googleblog.com/2019/04/new-platform-for-managing-applications-in-todays-multi-cloud-world.html
各所で話題になっているかとは思いますが、Opening Keynote で早速発表された Anthos の話です。
どこでもアプリケーションを実行できるオープンプラットフォームと発表されています。
オンプレミスやAWSを含むいくつかのパブリッククラウドで実行できるため、 “Write once, run anywhere" (一度書けば、どこででも動く)
を実現可能なプラットフォームとなっているそうです。
この発表は衝撃的でした。今まではオンプレミスとパブリッククラウドを分けて、両方の利点欠点がアプリケーションの方向性に合うかを考え、乗せる環境を判断してきたこの慣習を過去のものにしようとしている Google の戦略は新鮮なものに写りました。
また、同じ発表で Anthos Migrate のベータ版も公開されました。Opening Keynote で、実際にVM上のアプリケーションをKubernetes の container にマイグレーションするデモがあり、驚かされました。弊社でも K8s 化に向けて利用できるシーンはあるかもしれないと想像させられました。
Istio in Production: Day 2 Traffic Routing (Cloud Next '19)
動画: https://www.youtube.com/watch?v=7cINRP0BFY8
デモとデモの説明がうまく、分かりやすい発表でした。
Istio を導入することでトラフィックを管理しやすくなります。具体的には、
- サービス間ネットワークの相互作用が理解できる
- サービス間トラフィックの検査ができる
- 1000ものサービスに自動でポリシーが適用できる
- 詳細にパーセンテージでルーティングできる
- ネットワークとアプリケーションコードを切り離せる
といった利点がありますが、その中のルーティングに関してのデモを紹介しています。
0か100かといったデプロイを一部に適用し、少しずつ大きくしてくことができ、本番影響を最小限の状態で確認し、障害を食い止めることが可能になります。 またサービス間の攻撃をサーキットブレーカーで防御する方法などもデモされています。
弊社でもマイクロサービス化が進んでいますが、このようなサービス間の通信について操作・検査できるような仕組みを構成することについては各サービスで認識が異なるため、サービス全体で考えられたら面白いのかなと思いました。
CTO室SREチーム 西岡
こんにちは! CTO室 SREチームの西岡です。 主に弊社にあるさまざまなサービスの開発やインフラ構築、直近ではオンプレミスからクラウドへの移行案件に携わっています。
私はSRE/DevOpsがテーマのセッションを中心に参加しました。
弊社ではSREチームはまだ出来て半年ほどであり、 SREとしてというより、SREとしての活動を行うためのベースづくりが差し当たりの活動です。
Google Cloud Next '19ではSRE Loungeも開かれており、GoogleのSREたちによるディスカッションが行われていました。 私が見に行ったときは人が溢れているほどの盛況ぶりでした。
Data Management: The New Best Practice for Incident Response
動画:https://www.youtube.com/watch?v=VXqfbp_zE0c
データマネジメントと技術によって夜は安心して眠りたいというテーマです。
障害は避けられないもので、いつでも起こりうるものです。 そのためどのようなフローで誰が何をするか、誰と誰がコミュニケーションするかを決めておくことが重要です。
障害対応のライフサイクルの管理、迅速な障害調査のためのStackdriverのデモも行われました。 StackdriverはGCPで提供されているモニタリングサービスで、アプリケーションのパフォーマンスの確認も行えます。 障害が起こったときに慌てないためにも、このようなサービスはありがたいです。
SREチームではDatadogをメインの監視ツールとして使用しており、 障害が起こったときにすぐに原因を特定するためのダッシュボード作成も行いました。 また、オンプレミスのサーバー郡のモニタリングにも使用しており、監視の導入やダッシュボードの改善が日々行われています。
今後もモニタリングツールや知見を障害対応に生かしていきたいです。
Google Cloud DevOps: Speed With Reliability and Security
動画:https://www.youtube.com/watch?v=cXXZ-AOCALU
15年ほどSREチームのリーダーを務められている方のお話が印象に残りました。
SLOではなくユーザーエクスペリエンスが実際にどうであったか、 プロダクトのユーザーはどんなパフォーマンスを望んでいるかを本当は意味していて、内部的には Happy SLO と呼ばれているそうです。 とてもシンプルな概念で、プロダクトをユーザーと同じ視点で測定しユーザーが幸せであるために必要なもの探していきます。
サービスにアクセスできないようなダウンタイムの測定によりSLOを策定することはあると思いますが この測定方法は考えたことがありませんでした。
開発者としてプロダクトを使うのではなく実際のユーザーとしての目線で見ることは忘れてしまいがちなので ドックフーディングしてHappy SLOを決めてそれに向けて改善していきたいなと思いました。
おわりに
いかがでしたでしょうか? Google Cloud Next'19ではここでは紹介しきれないほどのさまざまなセッションが行われていました。 今回は紹介しませんでしたが、MLについてのセッションがとても多く、GCPならではの強みだなと感じる部分でした。 ほかのセッションについては、YouTubeのリンクを以下に記載しておきます。
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